2022年02月15日
前回、McGill Pain Questionnaireという言葉が出てきました。これは痛みを数字化したもので、前回は初産のほうが経産よりも痛いというお話をしました。
50点満点で痛みを評価した場合、初産は40点に近く位置しているのですが、訓練された初産と訓練されていない初産とでは訓練された初産のほうが痛みが少ないということも示されています。
これは硬膜外無痛分娩のような方法でなくても、訓練によりある程度の鎮痛は行えることを示しています。
自然分娩を行う場合は助産師が産痛緩和のために腰をさすったり、呼吸法を指導します。これらが訓練に相当し、実際に産痛緩和が期待されます。
無痛分娩をするまでの痛みを逃す方法や、何らかの事情で無痛分娩ができない場合の手段として、知っておいて損はないかもしれません。