2022年11月28日
無痛分娩で最も多く行われる方法は日本でも世界でも硬膜外鎮痛法です。効果、確実性、安全性、簡便性などあらゆる面で有用性が確認されているため、スタンダードな方法となっています。この硬膜外鎮痛は他にどのようなケースで行われているでしょうか?
まずは手術後の鎮痛です。当院でも帝王切開後の鎮痛に用いられており、この術後鎮痛により、つらい術後の痛みから解放されます。当院の帝王切開後の妊婦さんも硬膜外鎮痛により、術後翌日から痛みも少なく歩くことも可能で、歩くことで深部静脈血栓症のリスクも軽減されます。
他にはペインクリニックや緩和医療です。腰痛、内臓痛の痛み、下肢の痛みなど、首から下の範囲で硬膜外鎮痛が可能になるため、慢性疼痛や、がん性疼痛などで苦しんでいる患者さんたちに広く使用されています。
このように硬膜外鎮痛は無痛分娩だけでなく、老若男女問わず色々な方々に行われています。