2021年04月19日
陣痛から出産、そして産後にかけて吐き気はある程度起こります。
その原因についてお話します。
原因①分娩の進行に伴う吐き気
分娩が進行すると赤ちゃんの頭が産道を圧迫し、気持ち悪くなる神経が刺激され、吐き気が出ることがあります。自然分娩でも無痛分娩でも起こることがあります。
原因②鎮痛薬による吐き気
鎮痛薬の副作用で吐き気が出ることがありますが、使用量はそれほど多くないため、実際に鎮痛薬で起こる吐き気は多くはありません。
原因③低血圧による吐き気
出血や、仰向けなどにより、血圧が低下することがあります。脳は血圧が低くなると、頭を下げて脳への血流を増やそうとするため、吐き気を起こして、体を横たえようとします。
原因④子宮収縮薬による吐き気
子宮収縮薬は純粋に子宮の筋肉にのみ働きかけるわけではなく、似たような筋肉である消化器の筋肉にも影響を与えるため、吐き気がおこります。
このように周産期における吐き気は様々な原因で起こります。もし気持ち悪くなった場合は遠慮なく仰ってください。ご希望に応じて制吐剤などを処方いたします。