2021年04月26日
当院の帝王切開の麻酔は、術中はもちろん痛みはありませんし、術後もできるだけ痛みを取り、傷の痛みをなるべく感じないで産後を過ごせるようにします。完全無痛分娩と謳っておりますので、帝王切開術後も痛みに関しては徹底して対応していきます。
産後の痛みがある問題点として
①痛みにより気分が抑うつ的になる
②痛みにより母乳の回数が減る
③痛みにより歩かなくなると深部静脈血栓症のリスクが高まる
④慢性疼痛の可能性
があります。
当院での帝王切開術後鎮痛は硬膜外鎮痛+内服を行ったうえで、それでも痛みがある場合は追加で注射、内服、座薬などの鎮痛薬を処方いたします。これらの薬剤は重複するものではないため、服用するほど副作用が強くなるというものではありませんので、我慢せずに使用できます。
特に硬膜外鎮痛は陣痛の痛みを取り除くほど痛み止めとして効果があるわけですので、効かないわけはありません。まったく痛みがないわけではありませんが、「帝王切開は手術のあと、痛いだろうな…」と強く不安にならないように、対応させていただきます。