2021年05月22日
側彎症(側湾症)とは脊椎が背骨が左右に曲がっている状態です。一般的には女性に多く、思春期の頃に発症するため、性ホルモンが関与していると考えられています。
通常でも脊椎は前後に彎曲があり、首は前に、胸は後ろに、腰は前に、お尻は後ろに彎曲しています。これはヒトに特徴的なもので、2足歩行になった結果、脊椎を彎曲させ、重い頭を支えたり、様々な動きに対応できるようになったと考えれられています。
側彎症では脊椎が少し回転してしまうため、前後だけでなく、左右に彎曲が起こり、肩に高さに左右差ができたりします。前屈して背中に左右差がある場合も疑われます。
日常で大きく困ることもなく、軽症な方はご本人は全く気付かずに健康診断のレントゲンで初めて指摘される方もいらっしゃいます。
ほとんどの方は問題なく無痛分娩ができますが、事前にわかっていると、脊椎の回転に応じたカテーテル挿入をいたしますので、もし事前にわかっている場合はご申告お願いします。