2021年05月29日
脊椎は首は7個、胸は12個、腰は5個、お尻は5個の骨から成り立っています。これら1つ1つの骨が連なり、脊椎を形成しています。
背中の真ん中を首からお尻まで縦に脊椎があるので、痩せている方では硬い骨が触れると思います。この硬い骨によって脊髄神経が守られているわけです。非常に稀にこの骨が一部分だけ無いことがあります。その場合、注意して硬膜外カテーテルを挿入する必要があります。
麻酔科外来では皆様に背中の診察をさせていただいており、事前にある程度このような二分脊椎などがないか評価させていただいております。事前にある程度評価をして、少しでも疑わしい場合は、画像診断をさせていただき、安全に無痛分娩を受けていただきたいと思っております。
もし旅行に行こうとした場合(コロナ禍で今はなかなか行けませんが…)、事前にどのように行くか、いった後にどこに行こうかなど調べると思います。行ってみて、実は休みだったり、電車がなかったでは困ってしまいます。無痛分娩も同じで、事前に知っておくことで、安全でスムーズな鎮痛が可能となりますので、ご協力をお願いします。